2003年03月13日
和泉かねよし Vol.4/2003年3月13日
こんにちは、和泉です。自分の話で恐縮ですが、私は少女漫画家でありながら、顔の綺麗な男はあまり好みではありません。雄っぽい、少しきたないぐらいが好みです。とはいえ、綺麗な男がいれば、どうしても目がいってしまうものです。先日もそうでした。
誰も知らないタレントのサイン色紙を飾り、某宗教団体のポスターを5枚も6枚も貼るような、だるい空気を持つ接骨医に、現在私は通っています(安いから)。そんなところなので、医療器具も「これ、いつの時代のものかな〜」というのが目白押し。患者もちょっと骨董品ぽい人が多いようです。その中に中学生がいるといやでも目立ちます。
その男の子は野球部らしく、ボーズ頭。中途半端なムラサキいろの学校指定ジャージでした。180は超えてそうな、八頭身のプロポーション。(最近のこどもは手足長いな〜)と思い後ろ姿を見ていると、医者が彼の名を呼びました。
「はい、アンドリュー君」驚いたことにアンドリュー君は外国の血を引く美形のようです。睫長いです。そして常連である彼は、医院備え付けの本棚から『ラブひな』9巻を迷わず選び、熱心に読みながら治療をうけてました。電気パルスで腰をプルプルさせていました。でかいだけに、トローリングで釣られたカジキマグロみたいでした。
なんとなく、美形も大変だな、と思った日でした。