2004年03月13日
和泉かねよし Vol.5/2004年3月13日
世の中には、どうかと思うものが流行することがあります。
この間私は、リップグロスがきれたことを思い出し、ある化粧品カウンターに行きました。「お色、見ましょうか?」とアドバイザーの声。振り向いて私は思いました。
あんまり、あなたにはアドバイスされたくないな…。
なんちゅうかね、「顔に偽りあり」ってかんじなんですわ。ここ最近、ぽってり唇がはやっているのは私も知っている。でも唇の輪郭を塗りつぶしてまで、唇を大きくし、セクシーを通り越してダッチワイフの域に入るのはどうだろう…。
強力なマスカラと付け睫(まつげ)、極太のアイラインでつけた彼女の目力は、私に危うくこう言わせるところでした。
「地元は、エジプトのどこの遺跡ですか?」
例えクレオパトラが世界三大美人でも、時空を超えた日本人の平たい顔に、そのメイクはいかがなものでしょう。
メイクが特殊メイクになっていたっていい。でも、大人のおもちゃとエジプト悠久の歴史が混在する、そんな面妖なメイクは避けたいものです。
そういいながら、小心な私はそのアドバイザーに、しっかりダッチワイフ口にされて帰ってきたわけですが…。
ちなみにダッチワイフメイクをすると、驚くほど早くグロスが減ります。これって、メーカー側の戦略?