2008年04月12日
芦原妃名子 Vol.23/2008年4月12日
映画『砂時計』、とうとう今月26日公開です。イラスト集やノベライズ、フォトノベル等、様々な関連本も出して頂いてます。『砂時計』について語るのも、さすがにさすがにコレが最後だと思うので、バカ正直に長々と…。
『砂時計』は、いろんな事に迷ってた、まだ二十代の頃に描き始めた作品で、自分なりに幼いなりに真摯な気持ちで描きました。その分自分の中の、幼稚な部分や汚い部分やエゴがダイレクトに出てしまっていて、自分で自分の作品がなかなか好きになれず、読み返すのも正直しんどかったり。
でも、それでも好きだと言ってくださる方が沢山いてくださって、そのお陰でドラマや映画にまでして頂いて、原作の中から少しでも良い部分を引き出そうと力を尽くして頂いて。出来上がった映像や、その過程で出会った方々が、今、自分の中で凄く大きな糧になってます。
時間をおいて最近になってやっと、自分の作品の良いところも悪いところも含めて、大事に思えるようになった気がします。うまく言えないんですが、有り難うございました。映画にも、私が表現しきれなかった「何か」、想いのような物が詰まってます。是非観てくださいね。
新作も、ゆっくりペースで非常に申し訳ないのですが…大事に紡いでいくつもりなので、是非、読んでくださいませ。